さて、このブログは基本的にはノンポリティカルなブログなのですが、個人的に渡邉恒雄オーナーの発言はいただけないと思ったので、ナベツネさんだけは特別コーナーになっております。
さて今日は慶応ジャーナル創設者村井 裕一郎さんの『キャスフィコラムスクウェア』(全文は「むらい日記」)から。
>渡辺オーナーの思考法、それは資本主義そのものです。資本主義は構造的に一人勝ちを容認します。
>さらに言えば、「富める者が自由にガンガンと富むことで、経済全体を引っ張っていく、そして他の人を養っていく」
>というのが資本主義の設計思想に埋め込まれています。
高度経済成長時代の経営者の感覚なのですね。
今の経営者には『欠けている自覚と言われて久しい意識』だと村井さんも同じ中で発言されています。
あとアメリカの発想もここに帰結しています。(余談1)
確かに景気を主導していく上では、そのような重機関車タイプの経営者も必要でしょう。
現に渡邉さんは発行部数世界一の「讀賣新聞」の主筆まで駆け上がった方ですから、才覚は間違いなのでしょう。
多少意固地でもいいのかもしれません。
しかし村井さんと私は意見が全く異なります。
>そして、プロ野球の閉鎖性の象徴になってしまった感のある「私の知らない人はプロ野球に入れない」発言も、
>「オーナーとしてきちんとした人格をもってると判断出来ない人、どのようなビジョンを持って臨むのか分からない人
>が公共財であるプロ野球球団オーナーになるべきではない。」という趣旨だし、それはそれで大正論です。
では渡邉さんはどうなのでしょう?
きちんとした人格の人が『たかが選手』と球団の宝をののしるでしょうか?経営者としての選手への彼の考え方が見えてきませんか?
巨人が強くなることに文句は言いません。
ただ、プロ野球全体を考えているなら、お金はあるんですから安易なFAでの取得を慎んで、選手の育成に力を注ぐべきでしょう。
ビジョンを持っているなら、監督を一年でクビにするようなことはおかしいのではないでしょうか?
そんなのでは横浜なんかは(自粛)。
村井さんはコンピュータやベンチャーが同じタイプと言っていますが、完全私企業のネットベンチャーと『公共財』の報道機関やジャイアンツを同じ土俵にあげている無茶な論理です。
もともと何もしなくても長年の歴史から安定的人気を持つジャイアンツだから、逆に経営者に紳士的な対応を求めるのは当然の論理です。ましてやマスコミのリーダー。自分の発言の影響力を考えなければいけません。
世論すらも動かしてしまう可能性のある人がやたらカッカカッカするのはいただけないと思われても仕方がないでしょう。
アメリカでも大統領予備選で同じようなことがありましたよね。
いくら経営能力が高かろうが、自制心のないリーダーはご退場頂くのが世の常です。
だから渡邉氏は経営者としてもワタシ的には『ペケ』ですね。
余談1:あのタイプの経営者は景気がピークを過ぎた時に拡大基調から軟着陸させることが難しいタイプです。
似たようなタイプには、日本マクドナルド(現日本マクドナルドホールディング)の創業者藤田田(でん)氏やダイエーの創業者中内功氏があります。
余談2:ライブドアの堀江社長を村井さんは『本質的なところで絶対に賛同出来ない』と異にしているそーです。
余談3:新規球団に慎重なのは、過去短命だった球団(クラウンライターなど)のトラウマがあるんでしょうけどね。
余談4:「1リーグにして、セリーグは巨人戦が減るため経営努力をしなければいけなくさせる。一方、経営努力をしてファンを拡大しているパリーグには巨人戦の恩恵を与える。そして、各球団の経営状況を均質化させ、プロ野球を安定的な興行にする。これには時間がかかるから、まだ巨人人気で何とか他球団も養えるうちに移行作業に入らなければならないから急いでいる。」もセリーグしか考えていない論理ですよ。
余談5:選手も会社の経営体力を考えないで年俸アップを言うからこういう問題が起こったと反省しないと。だから巨人に行くのかもしれないけど。これからは選手も会社をともに盛り上げるマネジメント能力も必要。